修理速報
Google Nexus 6Pバッテリー交換。寿命の具体的な計算知ってますか? スマホスピタル中洲店
[2019.06.14] スマホスピタル中洲店
スマホに必須のバッテリー。単純に電力をためて放出するだけではなく、いろんな技術が詰め込まれています。
たとえば充電中は常に同じ電圧ではなく、スマホのバッテリー残量を常にチェックして残量が少ないときは高電圧で一気に、満タンに近いときは低電圧でゆっくり充電し、過充電による爆発発火を防いでいます。
Qualcommが開発したQuick Chargeは、対応チップセットを搭載したAndroid端末で利用可能な急速充電技術。最新のQuick Charge 4ではなんと5分の充電でスマートフォンを5時間以上利用できるとしています。もちろん使い方にもよるでしょうが、それだけあれば出勤前バッテリー切れに気づいてあわてて充電してもなんとかなりそうですね。急速充電は他に業界標準のUSB Power Deliveryが有名。
通信の出来ない充電専用ケーブルや安いACアダプタでは、コスト削減のために機能を省かれているので急速充電になりません。前述の電圧コントロール出来ないものもあり、いきなり高電圧で充電されるので危険です。高いものにはそれなりの理由があるのですね。
バッテリーの寿命は1年半~2年、充電回数は約500回と一般的に言われています。毎日充電したら500 ÷ 365 = 約1.37なのでおおよそ一致します。毎日2回充電したら当然半分になりますが、では100%充電500回と50%充電500回は同じでしょうか? もちろん違います。
容量2,000mAhのバッテリーを100%充電500回すると累計1,000,000mAh。バッテリーの寿命として用いられる基準は、この累計値です。毎回50%充電なら1,000回で累計1,000,000mAhに達するので回数だけ考えると2倍。消費電力量は変わらないので寿命が延びるわけではありませんが、0%ギリギリまで待つ必要はない、ということです。むしろ残量が少ない状態は、人間で例えれば腹ペコなのに無理して全力疾走しているようなものなので、バッテリーの負荷が大きいと言われています。大容量バッテリーは最大値が増えたぶん減るのが遅くなりますが、累計値も増えるのでさらに寿命が伸びます。
というわけで下写真はお預かりしたNexus 6Pのバックパネルを外したところ。今回のご依頼はバッテリーの消耗が早いので交換してほしい、とのことでした。お話を聞いてみると安物の充電器を使ったり、仕事の都合でなかなか充電できず、バッテリー切れでシャットダウンしてしまうことが多かったとか。そういったことが積み重なってバッテリー寿命をどんどん早めていったものと思われます。
バッテリーの上を斜めに縦断している黒いケーブルは端末上側のメイン基板と下側のサブ基板を繋いでいます。機種によってはこのケーブルがバッテリーの下だったり、バッテリーの横にも細い基板があって直接つながっているものもあります。ケーブルを外し、さらにバッテリーも外しました。
新しいバッテリーに付け替えて、元通り組み直せば作業完了です。発売は2015年9月なので、性能的には最新ゲームなど厳しくなってくるでしょう。しかしインターネットやメール、SNS程度なら必要十分です。バッテリー交換でまだまだ使えるスマホは多いので、買い替えだけでなく修理もご検討下さい。
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